あなたは猫カフェに行ったことがありますか?
行ったことがあるという方や行ったことがないけれどこれから行ってみたいと思っている方は、みなさんきっと猫ちゃんが大好きであることに間違いないですよね。
猫は正義!
猫のモフモフしたお腹に顔をうずめたい!
岩合さんのカレンダーは毎年買う!
猫グッズはつい買ってしまう!
猫ちゃんを見かけるとつい猫なで声で話しかけてしまう・・。
なんて方は間違いなく立派な猫派でしょう(笑)
そんな私もネッコ命なんですが、猫カフェで気づいてしまったまさかの自分の感情に動揺し、あぁそういうことか・・と腑に落ちたことがあったので書き記しておきたいと思います。
猫好きこそ猫カフェは癒されない?

猫好きなら当然大好きな猫ちゃんをたっぷりと堪能できる猫カフェで、癒されるに決まっている!と誰もが疑いもしないことでしょう。
だって大前提として『猫が好き』なわけだから、大好きなかわいい猫ちゃんに会えるし触ることだってできる。
なにより“猫”という実物を目の前で拝めるだけでそれはもう癒されないわけがない、と。
テレビやYouTubeで見る猫ちゃんの可愛らしいしぐさやじゃれる姿。
すばしっこくて運動神経抜群なのに、飛び移ろうとした台の上から落ちてしまうドジな姿も胸がキュンキュンしてしまうほどかわいいんですよね。
犬と違って体が筋肉質ではないので、撫でた時の背中の柔らかい感触やゴロゴロ喉を鳴らして喜ぶ姿。
甘えて顔をこすりつけてくるしぐさや、無防備にお腹を出して眠る姿など猫ちゃんのかわいいポイントを上げたらきりがありません。
そんな愛しの猫ちゃんを愛でることが出来る猫カフェが癒されないとはどういうことだ!と言われてしまいそうですが、私が猫カフェで感じた癒されない理由をお話します。
猫カフェに行く理由

猫が好きだからという当たり前の理由は省き、なぜ普通のカフェではなく猫カフェに行くのか考えてみました。
●猫を飼いたいけど自宅では飼えないため、猫カフェで猫を味わいたい
●自宅でも猫を飼っているが、他の猫も触ってみたい
●猫の写真を撮りたい
●飼っていた猫が亡くなってしまい心の隙間を埋めるため
●三度の飯より猫!

なぜ猫好きなのに猫カフェで癒されないのか

愛猫との別れ
上に挙げた『猫カフェに行く理由』について、私自身は4つめの“飼っていた猫が亡くなってしまい心の隙間を埋めるため”が理由でした。
物心ついた頃から家には猫がいました。病気や事故、寿命など亡くなる度に新しい猫ちゃんをお迎えして、実家に住んでいた頃には歴代4匹の猫ちゃんと過ごしてきました。
結婚のため家を出てその後離婚し一人暮らしになったときに、1匹の猫ちゃんと運命の出会いがあり新しい家族として一緒に暮らすことになりました。
家に遊びに来る誰もが驚くくらい、人懐っこくて人間大好きなかわいい猫だったのですが、私と暮らしてから約5年後の15歳の時に病気で旅立ってしまったんです。
ペットを飼っている方、飼っていた方ならきっとわかってくれると思いますが、猫が亡くなってから心にぽっかりと穴が開いてしまいました。
寂しくて寂しくて家にいても仕事中でも勝手に涙が出てきてしまう程、悲しくて気持ちがふさぎ込んでしまったんです。
猫のぬくもりが恋しくて猫カフェへ
闘病中は本当に苦しんで壮絶な最期だったので、亡くなった時は『やっと楽になれて良かったね』という悲しいけどある種ホッとした気持ちがあったことは事実なのですが、それでもいつも側にいてくれた子がいないという寂しさはなかなか癒えずにいました。
猫が恋しい!
猫のぬくもりが欲しい!
猫不足を解消したい!
あの子の代わりなんていないけど、せめて猫をさわりたい。
しばらくは実家で母が飼っていた猫を愛でる日々が続いたのですが、その猫も老衰で亡くなってしまい、いよいよ猫と触れ合う機会がなくなってしまったのです。
毎晩のように夢の中に色んな猫が出てくるものの、しょせん夢は夢。しまいには猫が人間のように言葉を喋る夢を見るようになり、これは猫不足が深刻になってきたと自覚してきました(苦笑)
そして、猫カフェなら手っ取り早くこの猫不足を解消できるじゃないか!と。
しかもたくさん猫ちゃんがいるし、例え短時間だけでも十分満足できるだろうと思ったわけです。
遺伝性疾患を知ることは病気予防の第一歩になるので、ひとつの安心材料になりますね。

いざ猫カフェへ
初めて行った猫カフェは全国に数店舗あるチェーン店です。
フリータイムもありますが、まずはお試しにと30分だけ時間制の方を選んで入りました。

中に入ると10匹ほどのかわいい猫ちゃんたちが、のんびりくつろいでいたり他のお客さんとおもちゃでじゃれて遊んでいたりと、猫好きにはたまらない猫だらけの夢空間!
一瞬でテンション爆上がりです。
夢にまで見た猫ちゃんが目の前に何匹もいるなんて・・ここは天国ですか?
どの子からご挨拶しようかと迷ってしまいましたが、30分しかないので迷っている暇はありません。どの子もまだ子猫のようです。お昼寝をしている子以外はわりと駆けまわったり元気に動き回ている印象でした。
欲を言うと毛が短めの成猫が好きなのですが、触れるなら猫であればもうどの子でも大満足!のテンションで来ているので、近くにいた猫ちゃんに猫じゃらしで早速遊んでもらうことに。
久しぶりの生猫ちゃんと触れ合うことが出来て、大好きな推しのアイドルの握手会に参加できたような気持ちでした。

けれどなんだろう。
確かに推しに会えた喜びであることは間違いないんだけど、推しって目の前にいてもやっぱり遠いんですよね。遠い存在というか、当然ながら心が通い合っているわけではないので、すぐそこにいても他人行儀で自分のことを受け入れてはもらっていない関係なんです。
だから、なでたり顔を近づけたりこっちからグイグイ行くとその分引いてしまうわけで、ほんの30分の短い時間で仲良しになってもらうのは、冷静に考えてみれば不可能なわけですよ。
飼い猫と同じように、こっちが寝転がっていたらお腹の上に乗ってきたり腕枕をしてみたり、甘えた声でこちらをじっと見て鳴いてきたり、なでてあげると目を細めてゴロゴロ喉を鳴らしたり・・そのような猫ちゃんの行動は、一緒に生活をして信頼関係があるからこそ生まれるものなんですよね。
私は、猫にさわりたいなぁとか猫と遊びたいなぁといったシンプルな夢ではなく、自宅で共に過ごした猫が私に見せてくれていた姿や行動を、猫カフェにいる猫ちゃんたちに求めてしまっていたのです。
もちろん猫ちゃんの性格はみんな違うので、飼い猫でも人間との距離は離したがる子もいるし、猫カフェの子でも人懐っこい子はたくさんいます。
だけど一緒に日々過ごしてきたからこそ見せてくれる猫ちゃんと、全く同じような姿を求めることは不可能であることに、猫好きを自称する身として恥ずかしながら、猫カフェで猫ちゃんと会うまで想像すらすることができなかったのです。
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猫カフェを楽しむために

猫カフェは、人間がルールをきちんと守って、猫ちゃんにストレスを与えないように猫ちゃんに遊んでいただく、崇高で神聖な場所です。
会ったばかりなのに体を触らせていただき、一緒に遊んでもらえる。
お店によっては抱っこもさせてもらえるところもあるようです。
毎日不特定多数の老若男女のお客さんを、嫌な顔ひとつせず可愛いポーズで夢中にさせてしまう猫ちゃんたちは、一流のキャバ嬢もびっくりの接客のプロであると声を大にして言いたい思いであります。
夜行性である猫は昼間は眠くて仕方ないのに、お客さんが来る度に遊びに付き合わなくてはなりません。
たくさんの人に体をなでられまくるし、口が臭い人に顔を近づけられてしまうかもしれません。
けれど私たちの愛する可愛い猫ちゃんたちは、その愛くるしい顔としぐさで日々、猫カフェを訪れる人々を癒し続けてくれます。
猫カフェを訪れる際は、
・お店の掲げるルールに正しく従う
・猫へのリスペクトを忘れず
・猫と遊んであげるではなく、猫さまに遊んでいただく
・猫に求めない
この気持ちを持って楽しんでいただけたら、猫ちゃんとの極上時間を過ごせるのではないかと思います。
結論

飼い猫を病気で失った猫好きな私が、猫カフェで癒されなかった理由
猫カフェにいる会ったばかりの猫ちゃんに、飼い猫が見せるしぐさや行動を求めてしまっていた。
飼い猫が見せてくれる姿は、一緒に生活をする中でこちらのことを信頼し確固たる関係を築いたからこその表れであるから。
ただ、生の猫ちゃんと直に触れ合うことが出来たことは大きな喜びとストレス緩和になりました。
だけど猫ちゃんはやっぱりかわいい!
信頼関係を作らなくても、猫を見ているだけで十分癒されます。
だってかわいいんですもん。
猫と一緒に暮らしたいけれど賃貸であるからムリだったり、家族に猫アレルギーがいるから飼えないなど、猫カフェに行かないと猫と戯れる機会がないという方は少なくないです。
そして、猫を飼うということは最期まで命を預かるということなので、軽い気持ちでは絶対に飼えません。病気にもなるし必ず別れがあります。
その点猫カフェであれば、健康で元気な猫ちゃんを自分の都合のいい時だけ愛でることができるという利点があります。
かわいい猫ちゃんたちを見ながらのんびりと過ごす休日。
猫カフェはそんな時間を過ごす最高の場所です。